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石川株式会社

ヒアリング主体で100年の歴史を1年でまとめる

石川株式会社 総務本部部長代理 川辺 正義 様

100周年記念事業の一環として社史を編纂しましたが、当初からいくつかの問題点がありました。

一つは、完成までに1年という短い時間しかなかったことです。
それよりも困ったのは、資料がまったくなかったことです。まず、過去において一度も社史という形にまとめたことがなく、創業以来の記録が保存されていませんでした。また、加入していた麻袋の組合等はすべて解散しており、そこの資料も活用することが不可能でした。

さらには、大震災の影響で資料が散逸したり、保存されていた方々も後始末のときにどこにしまったか分からなくなったことです。

思案投首しているとき、社長より「過去のことを調べるのに時間を費やすよりも、戦前のことはできる範囲にして、戦後50年を大事にして編集したら」というアドバイスがあり、社史の方向性は決まりました。

また、ライターの方が当社のおかれていた過去の状況や現状をよく理解くださったのはおお助かりでした。
そこで早速、80歳を超えているにもかかわらずいまもご健在で各地にお住まいのOBの方々、延べ10数人にヒアリングを開始しました。

しかし、人の記憶というものはときとして曖昧で、どれが事実だろうかとその決定には苦労しました。結局、複数の人に同じ質問をし、複数の人に確認するという作業の繰り返しでなんとかまとめました。

こういうことの苦手だった私ですが、多くのOBの方と仕事を通じて面識のあったことが役立ちました。完成したとき、そういう方々から「いい本ができてよかったネ」とねぎらいのお言葉をいただいたときは、心から社史の編集を担当して良かったなと思いました。

ありがとうございました

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