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表紙

『創業100年をめざして 岡田産業抄史』

先輩方の努力に敬意を表すためにも、社史は正直に書くのがいちばん。
それが読者の共感を呼びます。

新書版140頁、並製本 2003年9月発行

岡田産業株式会社 取締役社長 岡田吉高 様

新書版で140ページとは、ずいぶんコンパクトな社史ですね。

当社は創業が1910年と歴史は長いのですが、特に戦前については資料がほとんど残っておらず、その頃の状況を知っている人も皆無に近い状況でした。分厚くて立派な社史が作れないことは明らかでしたので、簡単でもいいから読みやすいものを狙ったのです。

”親しみやすい社史”は誰もが願うことですが、発刊してみて反応はいかがでしたか?

完成社史

机の抽斗に入れて、仕事の合間の閑なときにぱらぱらと読んでくれている社員が、結構多いようです。「配布したときに見て後は本棚へ直行」でなくて、折々に本を開いてくれているのが嬉しいじゃないですか。

それは素晴らしいですね。何か秘訣があったのですか?

完成社史

秘訣というほどではありませんが、正直に書くようにしたのが良かったと思います。

私どものような小さな会社で90余年の歴史があるのはかなり長いほうだと思いますが、その間、良いことばかりではなくて、ある意味で失敗の連続であったとも見えます。そのときどきの社員たちの悪戦苦闘ぶりは、今から見ると「何て馬鹿なことをやっているんだ」と可笑しくもありますね。今の社員はみな、にやにやしながら読んでいるのではないでしょうか?

でも失敗してもあきらめずにチャレンジを続けるところに、当社の気質というか、企業の遺伝子と言われるものがあるのだと確信しています。そこにみなが共感してくれるのでしょう。

それに失敗から得たもののほうが大きいからこそ、当社は存続し得たのです。諸先輩方に敬意を表するためにも、社史は正直に書くことが一番です。

ところで本書は創業93年という、中途半端なタイミングで発刊されたそうですね?

確かにキリの良い周年ではありませんが、今編纂しておくことが必要であったのです。というのは、この数年で会社が大きく様替わりしたので、社員に岡田産業のルーツや特質を理解してほしかったからです。

それで、タイミングが悪いのをフォローするため、今回の社史は「初代社長・2代社長篇」と位置付けました。だから本書は"87年史"で、カバーする時代は2代社長逝去の1997年までです。

私は3代社長なのですが、実は社史のカバー範囲を2代までとしたことで、思わぬ効果もありました。人間やはり自分の失敗は書きたくないので、ふつうの社史では自画自賛の内容になりがちです。ところが今回は、私が直接関わっておりませんので、過去の施策を客観的に評価することができました。それがかえって共感を呼ぶことにもなりました。

最後に、編纂に要した期間はどのくらいですか?

そうですね、最初に構想してからおおよそ2年くらいです。

その間、最古参のスタッフが、資料集めから下原稿の作成まで精力的に取り組んでくれました。また、その下原稿を適切に取捨選択してくれたスタッフの力も大きいです。

そういった方々の尽力で、この『岡田産業抄史』はできあがったのです。

ありがとうございました

■岡田産業株式会社 プロフィール

小さなホースクリップから大口径のバルブまで、配管部品の総合卸として躍進中。

http://www.haikanbuhin.com
http://www.okada-sangyo.co.jp

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