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表紙

『株式会社トーマネ55年史』

読むだけではなく、見せる点も重視!!
写真を多用して、当社のアイデンティティーであるマネキンの歴史を多くの人に知って欲しい、そんな思いで作りました。

A4変形判128ページ 並製本 2005年11月発行

株式会社トーマネ 総務部 岩下 沢子様

社史製作を決定したのは、発刊のどのくらい前ですか?

創業当時のことを知る方々がお元気なうちにお話を伺っておきたかったので、かなり以前から社史を製作する話はありました。ただ、本格的に動き出したのは、当社が50周年を迎えた2001年ごろからです。

55周年というタイミングで社史を発刊されたのは何故ですか?

初めは50周年を迎える2001年の発刊を考えていましたが、なかなか作業が捗らず、機を逸してしまいました。でも、社史製作は既定の方針でしたので、次に訪れる区切りの良い年「55周年」での発刊に決定しました。

今回の社史で、特に重視された点、強調したかった点は何ですか?

完成社史

マネキンの歴史は2つあります。ヨーロッパの流れを汲み、京都を含め西日本で栄えたもの。もう一方は、当社の創業者が五月飾りの甲冑士であったように日本人形の流れを汲み、東京を中心に東日本に栄えたものです。今回の社史は、当社の歴史を踏まえながらも、日本人形の流れを汲むマネキンの歴史にも重点を置きました。そうした中で、世界最高峰と言われるマネキン製造技術の軌跡を綴ることができたと思っています。

沿革を、編年体ではなくテーマごとに構成しましたが、この点はいかがですか?

完成社史

今回の社史は、読むという点だけではなく、これまで当社が扱ってきた多くのマネキンを、写真などを用いて紹介したいと思い、ビジュアル面も重視しました。テーマごとに構成したことで、こうした写真の持つ躍動感が充分に活かされたと思っています。

膨大な写真の中から、使用する写真を選択するのは大変だったと思うのですが。

完成社史

写真を系統立てて管理していたわけではないので、年代の特定は特に苦労しました。そのためこの作業は、古くからいる社員の記憶を頼りに1枚1枚進めていきました。そうして写真を選んでいくと、その時代の出来事が思い出されるようになり、徐々に楽しくもなっていきました。

資料集め、取材設定、原稿チェックなど、お1人でやられていたようですが、大変ではありませんでしたか?

完成社史

最初は、この体制でできるのか不安でしたが、周りにいる同僚達が、私が社史の仕事に集中できるように配慮してくれたので大変助かりました。逆に1人で進めることで、自分の考えや思いをストレートに社史に反映することができ、良かったと思っています。今ではこうした貴重な体験を与えてくれた会社と同僚たちに感謝しています。

配布後の反響はいかがでしたか?

「厚みがありますね」とこれを受取った社員の1人から言われましたが、私はこの言葉を「この厚みに相応しい歴史が当社にある」というように受け止めました。また、寄贈した全国の図書館の方からは、「今まであまり知られていなかったマネキンの歴史を知る機会ができた」と喜ばれました。

社史を作って、良かったと思う点をお聞かせ下さい。

これまで、会社の歴史を点でしか理解していなかったものが、1つの線として繋がり、系統立てて理解できるようになったことは、大変意義あることだと思います。

こうした方が良かったと思う点はありますか?

当社には売上高等を示す資料は、近年のものしか残っていませんでした。もし、残っていたならば、こうした面からも当社の歴史を検証できたのではないかと思います。

これから社史を制作される方々にアドバイスがありましたら、お願いします。

社史は、数日で制作できるものではないので、根気と情熱を持ってあたることが大切です。担当される方は、自分の会社に興味を持っている人が当たるのが、ベストでしょう。また、写真やカタログなどビジュアル的な資料を多くお持ちの会社であれば、それらを最初に見て、会社の歴史のイメージを描いておけば、必要なものや足りないものが分かります。これは作業を進めていく上で重要だと思います。

ありがとうございました

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