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表紙

『一芸を極めて世界に挑戦-長野計器70年の歩み』

近20年の歴史を中心に記録。「目に入る記録」を意識し、当社への理解を深めていただく一助となれば、との思いで制作しました。

A4判 88頁 並製本 2019年7月発行

長野計器株式会社
監査役 小田中 衛様
総務部 部長 加藤 浩子様
経理部 財務課 係長 尾形 正隆様

『長野計器70年の歩み』を制作するに至った経緯をお聞かせください。

50年史 本編1

加藤:会社設立50周年記念史を発行した10年後に60年史の企画を進めましたが、リーマンショックの時期と重なって見送りました。70周年という節目に、前50年から大きく変容した近20年の記録を残そうと、改めて社史の発行が企画されました。 小田中:直近20年は社会情勢が大きく変わり、株式上場やグローバル展開、子会社化の推進など会社が事業を拡大した時期です。10年前には表現できなかった多くの出来事を記録できました。

企画や構成など、工夫された点や留意点について教えてください。

50年史 本編2

加藤:先に50年史を作成していましたので、前50年は写真略年表にしました。今回は特に皆さんに読んでいただけるよう、「目に入る記録」を意識して、沿革や製品の紹介にも写真を多用しました。

小田中:活字を追わなければ理解できない社史にしたくなかったのです。前50年史では製品の開発史も沿革の中で紹介しましたが、70年史では製品一覧として写真入りで紹介し、営業ツールとしても使えるようにしました。

資料収集など、作業を進める上でご苦労はありましたか?

50年史 挿絵

尾形:写真中心でいこう!と決めたのはよいのですが、集めて再構成するのは大変でした。50年史作成時の資料は段ボールにまとめて保管されていて、データ化されておらず、一つひとつ中身を確認しなければなりませんでした。その後の20年についても思うように写真が集められず、特に製品については古いものも含めて、新たに撮影することになりました。

加藤:昭和30年代から社内報が発行されており、写真の存在は確認できてもネガが見つからない、印刷物からでは画素数が足りない、ということでやむなく掲載を断念した写真もありました。

小田中:会社の歴史を知る社員が年々少なくなっていく中、特に近20年の出来事に関して、事実と相違がないように元社員にも取材して確認しました。

尾形:実務的な作業でも、年表などに抜け・漏れがないよう数値や年代の整合性をとること、文体の統一には細心の注意を払いました。

制作を振り返ってのご感想をお聞かせください。

50年史 座談会

加藤:いつでも社史を作れるように、日頃から資料の整理整頓をしておくことの重要性を痛感しました。経験のない作業に苦労の連続でしたが、短期間に集中してよくまとめられたと思います。お取引先様も代替わりされているので、当社の歴史をご理解いただく資料として各方面にお配りしました。新入社員に対して、企業文化の理解を促進するツールとしても利用するつもりです。

尾形:本業の傍らの制作はとてもしんどかったですが、完成品を見ると感無量です。会社の歴史を形として残す業務に携われたのは、よい経験でした。

小田中:多くの方に支えられて刻んできた70年の歴史は、大変重いものがあると改めて感じました。会社は日々成長していくもの。歴史を重ねていくにあたり、社員が自らの役割と責任の重さを感じるきっかけになればと思います。

今後社史制作をご検討の方々にアドバイスがございましたら、お聞かせください。

50年史 挿絵

小田中:社史制作会社とうまくコミュニケーションを図り、構成や内容を早めに固めることをお勧めします。台割が決まらないと方針がぶれて、時間を無駄にしてしまいます。

尾形:編纂作業には多くの人が関わり、誰もが経験のないことを手探りで進めるので、方針が決まらなかったり混乱したりすることがあります。ある程度トップダウンによる意思決定が必要だと感じました。

加藤:制作過程の終盤になって、ようやく社史の作り方が分かってきました。社史制作は、おそらく会社人生で1度あるかないかの経験です。社員の帰属意識やモチベーションを高める意味でも、総務部のみならず他部署のメンバーも編纂に加わるとよいのではないかと思います。

お忙しいところ、ありがとうございました。

■長野計器株式会社

1948(昭和23年)設立。圧力計測・制御製品を中心とする各種センサなどの精密機器を開発、製造、販売する。高品質な製品群は、国内外の産業を支える基本計器として、多くの分野に必要とされている。
http://www.naganokeiki.co.jp/

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