富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社
初めに「コンセプト」ありき!!
富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社
経営管理部広報チームマネージャー 末広 透 様
ある日突然、私はプリンター関連の商品開発の仕事からまったく勝手の分からない"広報"という職場に移り、気が付くと「記念誌事務局」という役割をいただいていました。
最初に社長から受けた右示は実に簡単明瞭、「社員やお客様・お取引先が楽しく読める社史にしてほしい」でした。
早速、ベテランの部長から入社2年目の女子社員まで含めた10人の編集担当(エディター)を選び、本作りにはまったくの素人集因が、社長の指示をどのように形にしようかと、知恵を絞り始めました。
もともと風通しがよく、オープンな雰囲気が自慢の当社ですから「どうせ経験のないことをするんだから、肩肘張っても仕方ない。普段着スタイルで行こう」ということになり、フリートーキングの時はエディターのみ、決裁を仰ぐときには議長(社長)にも加わっていただくという形で、毎月1回のミーティングを重ねました。
そのようにして、「つよい・やさしい・おもしろい」というコンセプトや、派遣社員やパートさんも含めた全従業員からのメッセージ、それに資料編と いう構成ができました。さらに、環境にやさしい当社製品のリサイクルコピー用紙の使用も決まりました。
期間中は、各エディターがそれぞれの立場で考えを述べ、時間をかけて検討しました。それが各職場、各世代の意見を代表する形となり、皆が納得のいく結論になったように思います。
私自身、辛いこともありましたが、同時に多くの学びも得ました。一つは、女性の感性の柔らかさに気付かされたことです。そんな人たちがいたからこそ大好評の記念誌「たまて箱」ができたと思います。また、普段接することの少ない役員の考え方を知ることができたこと、取材を通じて見聞が広まったことなど、記念誌作りの喜びを満喫させていただきました。さらに、記念誌と同時に絵本「森のささやき」を出版できたことも、思い出に残る仕事になりました。
これから社史や記念誌を担当される方は、弱気にならす「チャンス到来」と思って喜んで取り組んでください。ただし、資料に偏りすぎないでできるだけ生の声を聞き、現場の空気を吸ってほしいと思います。
ありがとうございました