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表紙

株式会社ハマイ

どういう評価で掲載事項を選ぶかに苦心

株式会社ハマイ 常任監査役 土屋 悦郎 様

当社はこれまで、40年、50年、60年の節目の年ごとに社史を発行してきました。その3冊は先輩が手がけられましたが、50年史のときには私も半分ほど手伝いました。したがって、70年史発行の計画が持ち上がったときには、ごく自然のなりゆきで私が担当することになりました。

編集に際しては、「今後のために活動の記録を残すこと、最近入社した人たち、またこれから入って来られる人に、創業者の人となりや、創業時の昭和初期の香りを残した社風と、その由来を知って貰いたい」ということをまず念頭におきました。

そういうわけで、60年のダイジェスト、最近10年史、それに創業時を知るOB社員5人の座談会や古参営業マンへのインタビューという3部構成にし、それに年表等の資料編を付加しました。

執筆に当たっては、社歴も古く、当時は専務という立場だった私は、オーナー会社の経営がどの方向を向いているかもよく理解していました。どのような内容を取り上げればいいのか、また、取り上げる必要のないのはどれかということも、執筆以前からほぼ分かっていました。とはいうものの、なまじ分かっているだけに記録として残すべきかどうかと大いに迷い、苦心しました。その判断基準の一つとしては、社外の目を気にせず、会社にとって何が大事か、必要かということを徹底的に考えました。

本来なら、たとえ10年の歴史であっても、編集委員会を作って全社的に取り組むべきだったかもしれません。もっと違ったやり方があったのではないかと、終わってみてから思いました。いわば、私一人の独断で進めたものですから、各部門の責任者からみれば不満があったかもしれません。その点、客観性に欠けていたかなという反省をしています。

私自身が専務という仕事の合間に執筆したこともあり、工場や営業所に出向いて現場の意見、出来事をもう少し把握し、もっときめ細かく記述できなかったのは残念です。

私としては、ごく普通の目線で取り組んだつもりです。出来事というのは、時間が経てば評価が変わります。私はそれを、今の視点から判断しました。特別に気負うこともなく、この社史に思い入れの深かった社長の意向を斟酌しながら10年間の歴史を残す、というつもりでしたから、特別に苦労することも、辛いこともありませんでした。いわば、淡々とした編集作業だったといえます。

ありがとうございました

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